メガバクテリアの症状についてお伝えします。
メガバクテリア(AGY、マクロラブダス)は、鳥に感染する真菌(カビ)で、胃に障害を起こします。
セキセイインコは、感染率が高く、症状が強く現れるため、特に注意が必要です。
- 黒色便(黒いフン・黒いうんち)
- 粒便(消化不良)
- 吐き気・嘔吐
- 痩せる
「本来10年生きられるはずが、わずか3年で亡くなる 」危険がある怖い病気です。
メガバクテリアは、早期発見が重要です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
(参考)
メガバクテリアとは?
メガバクテリアの検査
メガバクテリアの治療
メガバクテリアの症状

メガバクテリアは、胃に住み着き、胃に障害を起こします。
胃炎や消化不良に伴う症状を示します。
- セキセイインコ
- マメルリハ
- カナリア
- キンカチョウ
ストレスや免疫力の低下が発症の要因とも言われます。
メガバクテリアは胃の粘膜に侵入し、鳥の免疫が低下すると増殖して症状を示すようになります。
発症した鳥は徐々に衰弱していきます。
メガバクテリアは、検査・治療を行わず放置すると、
「本来10年生きられるはずが、わずか3年で亡くなる 」危険がある怖い病気です。
症状一覧
- 黒色便(胃から血が出て便に混ざると黒いフン・うんちが出る)
- 吐き気・嘔吐
- 粒便(食べたシードが消化不良によりつぶつぶの便が出る)
- 食欲不振
- 元気がない、膨羽
- 痩せる・体重減少(餌を食べていても栄養が消化吸収できない)
- 胃障害(胃炎・胃潰瘍・胃出血・胃穿孔)
- 前傾姿勢、お腹を蹴る(胃痛による症状)
- 吐物に血が混じる
- 貧血(嘴や脚が白い)
- 突然死(脱水や誤嚥のため)
症状が現れたらすでに胃の障害が進行しているサインです。
手遅れになる前に検査・治療を行うことが大切です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
初期症状
感染していても最初は無症状です。
見た目からメガバクテリアの感染の有無は分かりません。
症状が現れたら胃の障害が進行しているサインです。
メガバクテリア症は早期発見・早期治療が重要です。
症状が見られたらできるだけ早く病院を受診しましょう。
飼い主さんが最初に気付きやすい症状は以下のとおりです。
- 黒色便(胃から血が出て便に混ざると黒いフン・うんちが出る)
- 吐き気・嘔吐
- 粒便(便につぶつぶが混じっている)
手遅れになる前に検査・治療を行うことが大切です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
フンの色が黒い(黒色便)

メガバクテリアの症状の1つとして「黒色便(黒いフン、うんち)」があります。
メガバクテリアが進行すると、胃出血により、うんちが黒くなることがあります。
黒色便は胃出血のサインです。
胃で血が混じると、胃から腸を経て便として出てくるまでに血が真っ黒になります。
健康な鳥で黒色便が出ることはありません。

鳥のうんちが真っ黒なのは明らかな異常です。
症状が現れたらすでに胃の障害が進行しているサインです。
手遅れになる前に検査・治療を行うことが大切です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
嘔吐

吐く・おえおえする・吐き気があるのは、メガバクテリアの症状の1つです。
- 顔が汚れている
- ケージなど鳥の生活環境に吐物が付いている
- 首を横に振りながらエサを散らすように吐き出す
嘔吐している様子を見かけなくても、顔が汚れていたり、吐物が見られれば嘔吐しているサインです。
首を縦に振りながらおえおえとしていれば吐き気があることが分かります。
嘔吐 (病気) | エサを吐き出す瞬間に首を横に振り、まき散らすように吐き出します。 |
吐き戻し (発情) | 顔を縦に振り、1か所に吐き出します(インコ・オウム) |
症状が現れたらすでに胃の障害が進行しているサインです。
手遅れになる前に検査・治療を行うことが大切です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
体重減少・やせる

メガバクテリアの症状が進行すると、食べ物の消化・吸収ができず痩せていきます。
定期的に体重測定して健康状態に注意が必要です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
重症化した場合の症状
胃の障害が進行すると、胃潰瘍、胃出血、胃穿孔と重症化していきます。
胃がんとの関連性も示唆されています。
病態が進行していて末期の状態でも、一見元気そうに見えるケースもあるため注意が必要です。
痩せている、貧血が見られる場合は、メガバクテリアの慢性胃炎が長期的に続いたことで体が弱っている状態です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
後遺症
メガバクテリアによる胃の障害は不可逆的です。
治療が遅れると、後遺症が残ります。
メガバクテリアがいなくなった後も、吐き気や黒色便などが続きます。
予後:重症化すると本来の寿命より早く亡くなる
メガバクテリアは「本来10年生きられるはずが、わずか3年で亡くなる 」危険がある怖い病気です。
重症化すると予後は良くありません。
栄養不足によりじわじわと消耗し、長生きできないケースが多くあります。
治療が遅れれば死に至ることもある病気です。
症状が現れたらすでに胃の障害が進行しているサインです。
手遅れになる前に検査・治療を行うことが大切です。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。
メガバクテリアの症状:黒色便や吐き気に気付いたら要検査
「本来10年生きられるはずが、わずか3年で亡くなる 」危険がある怖い病気です。
メガバクテリアは、早期発見が重要です。
愛鳥が幸せに長生きできるよう必要な検査を受けさせてあげてください。
当院では「郵送糞便検査(メガバクテリア顕微鏡検査)」を行っています。