2024年9月から郵送メガバクテリア糞便検査&郵送遺伝子検査を再開します。オンライン相談&対面診療の再開時期は未定です。

【郵送】鳥の遺伝子検査(感染症のPCR検査)の費用と申込方法|鳥クラミジア(オウム病)・PBFD

もも小鳥の動物病院では鳥の遺伝子検査(PCR検査)を行っております。
郵送検査は検体(糞便)のみお送りいただきます。

郵送メガバクテリア顕微鏡検査(一般的な鳥の糞便検査)も行っております。

鳥の遺伝子検査の必要性

国内の鳥でしばしば見られる感染症には遺伝子検査で発見できるものがあります。

日本では飼い鳥の感染症のワクチンがなく、ブリーダーやペットショップでの感染症対策も十分ではないため、お迎えした鳥が感染症を持っていることは少なくありません。

現状では、飼い主さんが正しい知識を持ち、お迎え時に症状が出ていないか、検査が済んでいるかを確認し、必要に応じてお迎え後に検査を受けさせてあげる必要があります。

当院の遺伝子検査(PCR)の概要

当院では、鳥の感染症の遺伝子検査(PCR検査)を受付ております。

必要な検体は検査項目によって異なります。
郵送でお受けできるのは、糞便で検査ができる項目のみです。

遺伝子検査は専用の施設設備が必要な為、動物病院から検査機関に外注することが一般的です。
当院では、検査機関「株式会社 ケーナインラボ」に検査を依頼しています。

遺伝子検査の費用

項目費用
鳥クラミジア症(オウム病)8000円 ※
PBFD(オウム類嘴羽毛病) 8000円 ※
BFD(セキセイインコ雛病)8000円 ※
鳥結核症(鳥抗酸菌症)8000円 ※
メガバクテリア症8000円 ※
鳥ボルナウイルス病(腺胃拡張症)9500円
鳥の遺伝子検査の費用

※同一検体で複数項目を同時に検査する場合は、1項目追加2500円と割引になります。
※検体数が増えても割引はございません。
 例 1検体2項目10500円ですが、2検体1項目16000円(8000円×2検体)となります。
※鳥ボルナウイルス病は、検体処理方法が異なるため、お値段が異なります。また、複数項目を同時に検査する場合も割引になりません。

項目数費用
1項目8000円
2項目10500円
3項目13000円
4項目15500円
5項目18000円

郵送で検査を行う場合は、送料は別途ご負担ください(チルドゆうパック)

検査に伴う個別相談には相談料(1往復1000文字以内3000円)が発生します。

検査項目(感染症名・症状・鳥種・検体)

項目症状鳥種検体
鳥クラミジア症
(オウム病)
特徴的な症状なし
呼吸器症状、消化器症状など
全種糞便(血液)
PBFD
(オウム類嘴羽毛病)
羽、嘴の異常、免疫低下インコ・オウム
(オカメインコはまれ)
血液(糞便・羽・クロアカスワブ)※
BFD
(セキセイインコ雛病)
羽の異常、呼吸器症状、消化器症状、神経症状インコ・オウム血液(糞便・羽・クロアカスワブ)※
鳥結核症
(鳥抗酸菌症)
特徴的な症状なし
元気低下、下痢、尿酸黄色化など
全種糞便(血液)
メガバクテリア症胃炎、嘔吐、黒色便など消化器症状全種糞便
鳥ボルナウイルス病(腺胃拡張症)腺胃拡張、嘔吐、神経症状インコ・オウム糞便(血液)
鳥の遺伝子検査

※PBFDとBFDは血液での検査が推奨されますが、糞便でも検査を行うことができますので、郵送遺伝子検査をご希望の場合はお受けします。

・セキセイインコなどのインコ・オウム類は、オウム病、PBFD、BFD、鳥結核病、鳥ボルナウイルス病の検査をおすすめします。
・文鳥などのフィンチ類は、オウム病、鳥結核病の検査をおすすめします。

・PBFDは、小型鳥は1才、大型鳥は3才以下に感染することが多いです。
 長い羽が抜ける、羽の形がおかしい、羽軸が黒いなどの症状があればPBFDを疑い検査を強くおすすめします。

・鳥クラミジア症は、保有率がそこまで高いわけではありませんが、人にうつるため定期的な検査をおすすめします。
 人獣共通感染症で人間が感染するとオウム病と呼ばれます。
 特に子供、高齢者、妊婦さんがいる場合は注意が必要です。

・メガバクテリアの遺伝子検査は潜伏感染の発見に有用です。
 特にセキセイインコでは、潜伏感染していて通常の糞便検査で発見できず治療が遅れたために、後遺症が残る、手遅れになるケースがまれにあります。

郵送遺伝子検査の手順(申込方法)

【手順】
①到着日確認
②申込
③当院から返信
④検体の採取・梱包・発送
⑤検査
⑥料金支払

到着日確認&申込み

遺伝子検査の申込方法
  1. LINE(推奨)
  2. メール(検査受付フォームからお申込みください)
友だち追加
  • 診療日の午前中」に検体が届くように発送をお願いします
  • 郵便局HPでお届け日数を確認し発送日を決めてください
    あて先:〒1350007
    送付方法:チルドゆうパック(郵便局以外の配送会社は小鳥の糞便の取扱不可)

※差し出される郵便局によってお届け日数が異なる場合がありますので、詳しくは郵便局にお尋ねください。

当院から返信

LINEまたはメールに検体送付先などの詳細をお返事させていただきます。

お返事は診療時間内となります。

検体の採取・梱包・発送

採取

  • 検体は3日~1週間分を集めていただくようお願いします(※)。
    (病原体は日によって糞便に出たり出なかったりするので感染の見逃しを防ぐため)
  • 検体は排便後10分以内新鮮な糞便を採取
  • 検体の乾燥に注意
    採取後すぐにラップで包み、さらにチャック付ポリ袋に入れてください
  • 採取した糞便は発送するまで冷蔵保存してください(乾燥に注意
  • 複数羽の場合は鳥種または鳥さんのお名前などを記載して区別できるようにしてください

※お送りいただいた複数日分の検体を混ぜて検査します。陽性であった場合、何日目の糞で陽性であったかは分かりません。

ラップに検体を取る

乾燥しないようにラップでしっかりと包む

チャック付袋に入れる(複数羽の場合は区別できるように鳥種や名前を記載)

梱包

配送中に圧がかかっても他の郵便物を汚染しないように厳重に梱包してください。
包装方法は問いません。

クッション封筒・紙袋・段ボールなどお手持ちのものをご使用ください。

郵便局でゆうパック包装用品も販売されています。
(郵便局HP)
https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/package.html

検体送付

  • チルドゆうパックでお送りください
    郵便局への持ち込みか集荷サービスで発送することができます
  • 診療日の午前中に検体が届くように発送をお願いします。
    発送時に配達日時指定をお願いします。
  • 採取後はできるだけ早く送付してください
  • 送料はご負担願います
  • 品名は「検体」と記載してください※

※郵便局に問い合わせたところ、他の物を汚染しないように厳重に梱包すれば鳥の糞便を送ることに問題はないそうです(郵便局以外の配送会社は小鳥の糞便の取扱不可)

検査結果通知

検査結果はLINEまたはメールでお知らせします。

検査結果通知まで1週間ほどかかります。

支払方法

お支払方法は検査結果通知時にお知らせします。
検査完了後に結果にご納得いただいてからお願いします。

支払方法:銀行振込(三菱UFJ銀行)

検査に関するお願い

  • 確認&返信にお時間がかかりますので、検査日の1週間前までにお申し込みください。
  • 薬の処方には法律上、対面診療(診察)が必要です。
    郵送検査ではお薬をお送りすることはできません。
    結果が陽性の場合、近隣の鳥の診療ができる動物病院で診察・治療を受けることをおすすめします。
    ご理解いただき、申込みをお願いします。

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