この記事では、メガバクテリアの検査方法と当院の郵送糞便検査についてお伝えします。
来院できる方は治療までお受けします(東京都江東区)。
小動物診療において現状の法律では「原則初診は対面診療」とされています。
来院して直接診察をしないとお薬が処方できません。
本検査の趣旨をご理解いただき、申込みをお願いします。
メガバクテリアの検査方法
メガバクテリアの検査方法には2種類あります。
顕微鏡検査が一般的に行われます。糞便を顕微鏡で観察する検査です。
遺伝子検査は、糞便または吐物を検体として行うPCR検査です。
顕微鏡検査の方法
糞便を生理食塩水で溶いて顕微鏡で観察します。
【顕微鏡写真】
セキセイインコのメガバクテリア画像(顕微鏡で400倍に拡大)
メガバクテリアは顕微鏡で細長いこん棒状に見えます。
遺伝子検査の方法
メガバクテリアの遺伝子検査は、インコ、オウム、フィンチなどの鳥の糞便または吐物を検体として、PCR検査を行います。
顕微鏡検査よりも検出精度が高いことが特徴です。
顕微鏡検査で検出できない潜伏感染を見つけることができます。
動物病院での受けられる遺伝子検査は、外部機関に検査を依頼する場合が多く、検査費用は5千円~1万円くらいと高めになる傾向にあります。
検査キットによる郵送遺伝子検査を行っている検査機関も存在します。
メガバクテリア郵送糞便検査の手順
メガバクテリアの糞便検査を郵送でお受けします。
検体として糞便を送付していただきます。
「顕微鏡検査」と「遺伝子検査」のどちらかをお選びください。
顕微鏡検査 | 遺伝子検査 | |
検査方法 | 顕微鏡で観察 | PCR |
検出率 | 高い | 非常に高い |
検査料金 | 500円 (+送料520円) | 6000円 (+送料1045円~) |
結果通知日数 | 即日 | 1~2週間 |
検体送付方法 | 郵送 (レターパックプラス) | チルドゆうパック (冷蔵) |
一般的にメガバクテリアの検査としては「顕微鏡検査」が行われます。
最初は顕微鏡検査がおすすめです。
顕微鏡検査の申込はこちら
検出率の高い検査を受けたい人には「遺伝子検査」がおすすめです。
感染の見落としの確率が下がります。
メガバクテリアの感染が疑われるが顕微鏡検査で陰性の場合(潜伏感染)にも有効です。
遺伝子検査の申込はこちら
顕微鏡検査の手順(申し込みはこちら)
【手順】
①到着日確認
②申込
③当院から返信
④発送
⑤検査
⑥料金支払
※検体発送は当院からの返信を確認後、料金支払いは検査結果通知後にお願い致します。
※ブリーダーさんなど検体数が多い場合は上限20検体
※ペアなど複数羽が同じ空間で生活している場合は糞便を混ぜて1検体としてください
到着日確認
- 検体到着日を確認してから申し込みをお願いします
- 診療日に検体が届くように発送してください
- レターパックプラスで送付してください
- 郵便局HPでお届け日数を検索し「レターパック」の欄を確認してください(あて先:〒1350007)
【診療日】
お届け日数は郵便局窓口から発送した場合の目安の日数です。
検体は航空輸送不可のため陸送となり、検索結果より日数がかかるケースがあります(北海道、四国、九州、沖縄は2日以上かかります)。
ポスト投函の場合はさらにお時間がかかります。
診療日に届くよう余裕をもって発送をお願い致します。
申込み
当院から返信
LINEまたはメールに検体送付先などの詳細をお返事させていただきます。
【返信時間】
診療日10~16時
診療の合間にお返事しますのでお時間がかかることがございます。
休診:木・日・祝
臨時休診は病院HPをご確認ください↓
https://www.momo-birdclinic.com/top/#toc3
採取・梱包
- 検体は排便後10分以内の新鮮な糞便なものを採取
- できるだけたくさん採取(しっかり形と量がある便を2個以上)
- 検体の乾燥に注意!
採取後すぐにラップで包み、さらにチャック付ポリ袋に入れてください - 配送中に圧がかかっても他の郵便物を汚染しないように厳重に梱包してください
- 複数羽の場合は鳥種または鳥さんのお名前などを記載して区別できるようにしてください
ラップに検体を取る
乾燥しないようにラップでしっかりと包む
チャック付袋に入れる(複数羽の場合は区別できるように鳥種や名前を記載)
検体送付
- レターパックプラス(※1)でお送りください
- 品名は「検体」と記載してください(※2)
- 検体が乾燥せず数日以内に届けば検査をお受けします
- 採取後はできるだけ早く送付してください
- 送料はご負担願います
- お近くにお住まいでしたら直接お持ちいただいても構いません
※1 レターパックプラス
- 専用封筒が必要(郵便局、コンビニで購入可)
- ポストか郵便局で発送
- 料金は日本全国一律520円
※2 郵便局に問い合わせたところ、他の物を汚染しないように厳重に梱包すれば鳥の糞便を送ることに問題はないそうです
検査結果通知
検査結果はLINEまたはメールでお知らせします。
診療日に検体が届きましたら、その日のうちに検査を行います。
結果通知は翌営業日となることがございます。
※メガバクテリアは感染していても糞便中に必ず排出される訳ではないので、検査結果が陰性でも感染を完全に否定することはできません。
支払方法
お支払先は検査結果通知時にお知らせします。
検査完了後に結果にご納得いただいてからお願いします。
検査費用:1検体500円
支払方法:銀行振込(三菱UFJ銀行)
メガバクテリア遺伝子検査の手順
メガバクテリア郵送糞便検査の費用
当院でのメガバクテリア郵送糞便顕微鏡検査費用は、1検体500円です(別途検体送料はご負担ください)。
鳥の動物病院でメガバクテリアの検査を受ける場合の料金は、診察と糞便検査(顕微鏡検査)で数千円かかります(動物病院の料金は病院によって大きく異なります)。
当院では、鳥さんに必要な検査をきちんと受けてもらいたいという想いからメガバクテリア検査の料金を安く設定しております。
メガバクテリア郵送糞便検査の依頼にあたってのお願い
- 来院できない場合は、当院で治療ができません。
- 検体の状態が悪く検査不可の場合は検査費用はかかりませんが、送料をお支払いすることはできません。
メガバクテリアの検査が必要な理由
メガバクテリアは定期的な検査が必要です。