旧ブログ「鳥の飼い方ブログ」
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【失敗しない鳥かご選び】獣医師おすすめ鳥かご4選とステンレスケージを推奨する理由

こんな疑問に答えます
  • 鳥かごって種類がたくさんあるけど、どれを選べばいいの?
  • 安い鳥かごでも大丈夫?
  • 今使っているケージ、このまま使い続けて平気?

「とりあえずで選んだケージが数年でダメになり、買い替えることになって失敗しました」という声をよく聞きます。

鳥かご選びの失敗は、出費や手間が増えるだけでなく、金属中毒など愛鳥の健康に関わるリスクにつながることもあり、後悔されるケースは少なくありません。

この記事では、鳥の獣医師の立場から、愛鳥の健康を守るための鳥かごの選び方鳥種別おすすめの鳥かごをお伝えします。

鳥かごの選び方
  • 鳥かごは安全性で選ぶ
  • 金属中毒を防止するためステンレスを選ぶ
  • HOEI(ホーエイ)ステンレスケージが最もおすすめ

この記事を読めば、長く安全に暮らせる鳥かごを選ぶことができます。
最後までお読みいただき、あなたと愛鳥に合った鳥かご選びの助けになりますと幸いです。

運営者 

もも小鳥の動物病院 院長・獣医師 腰原真由
この記事は、鳥専門獣医師が、学術論文や獣医学書、診療現場での経験をもとに、飼い主さんの判断の助けになるよう整理しています。
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鳥かごの選び方

鳥かごは「どれでも同じ」に見えますが、選び方を間違えると、愛鳥のケガや病気につながることがあります。

鳥かご選びのポイントは以下のとおりです。

安全な鳥かごを選ぶポイント
  • 材質:鳥の健康に直結(金属中毒のリスク)
  • メーカー:品質や安全基準に差があるため、信頼できる国内メーカーを選ぶ
  • サイズ:鳥が羽を広げて動ける広さがあるかが基準
  • 形状:安全性と掃除のしやすさに関わる

それぞれについて、詳しくお伝えしていきます。

鳥かごの材質と安全性

鳥かご選びで、最も重要なのが材質です。
網(あみ)に使われる金属の違いが、鳥の健康に影響するおそれがあります。

鳥かごの材質
  1. ステンレス
  2. メッキ(鉄に亜鉛などの金属をコーティング)
  3. 塗装(鉄に塗料をコーティング)

一般的に市販されている鳥かごの材質はこの3種類です。
見た目の差は少ないですが、安全性や耐久性には大きな違いがあります。

【鳥かごの材質別比較表

項目ステンレスメッキ塗装
安全性
価格
長期使用
網の見た目(色)銀色銀色白・黒など色が豊富
おすすめ度

価格だけでなく「安全性」「長く使えるか」という視点から、自分と愛鳥に合った鳥かごを選んでくださいね。

ステンレスケージの特徴とメリット

ステンレスは、鉄にクロムなどの成分を混ぜて作られた合金です。
錆びにくく、耐久性が高いことが特徴で、医療器具や調理器具にも使われる安全性が高い金属です。

メリットデメリット
金属中毒の心配がほぼなく安全初期費用が高い
錆びにくい、劣化しにくい店舗によっては取り扱いが少ない
長期間使える(結果的にコスパが良い)
ステンレスケージのメリット・デメリット

鉄(メッキ・塗装)の鳥かごは、数年ではがれやサビが発生するため、消耗品と考えて買い替えが必要になります。

ステンレスケージは、安価な鉄製ケージと比べると価格は高く感じますが、長期的に見ると買い替えの必要がなく、結果的に経済的になるケースも少なくありません。

ピーちゃん
ピーちゃん

多くの飼い鳥の寿命は10年以上あるよ!

例えば、寿命12年のセキセイインコの場合、7,000円の塗装の鳥かごを3年ごとに買い替えると、7,000円×4回=28,000円になります。
一方、21,000円のステンレスケージを最初に選べば、買い替えの必要がなく、トータルコストは抑えられることもあります。

命に関わるリスクと、買い替えの手間や費用を考えると、安全性が高く長く使えるステンレスケージは、結果的に安心で合理的な選択です。

鉄の鳥かご(メッキ・塗装)の特徴と注意点

ペットショップや通販でよく見かける安価な鳥かごの多くは、鉄(スチール)製です。
鉄に塗装やメッキがされています。

メリットデメリット
価格が安い金属中毒のリスクあり
手に入りやすいメッキや塗装は経年劣化する
数年で買い替えが必要になる
鉄製ケージのメリット・デメリット

鳥がケージの網をかじる行動は、自然な習性です。そのため、塗装の剥がれやメッキの劣化が進んだケージでは、金属中毒のリスクが高まります。

価格の安さだけで選ぶのではなく、使用期間や鳥の噛み癖も考慮した上で、慎重に選ぶことが大切です。

危険な鳥かご:金属中毒と誤食に注意!

鳥かごによる事故の原因は、主に金属中毒塗装片の誤食です。
以下のような鳥かごは、事故につながるおそれがあるため、すぐに交換することをおすすめします。

危険な鳥かご
  1. 金属や塗装の成分が分からない
  2. メッキの劣化・白錆(メッキがざらつく・白い粉が付くサビ)
  3. 塗装の剥がれ・茶錆(赤茶色のサビ)
塗装はがれ(使用期間1年)
塗装はがれと茶サビ(使用期間2年)

鳥かごによるリスクとして最も怖いのは「金属中毒」です。

金属中毒とは?

鳥は体内に取り込んだ重金属(鉛・亜鉛・銅)をうまく排出できず、中毒症状を起こすこと。
飼い鳥に頻繁に発生している事故です。

金属中毒が疑われる症状で来院し治療を行っても、残念ながら命を落としてしまった鳥を、これまで何羽も見てきました。診療の現場では、飼い主さんに思い当たる物がなく、金属中毒の原因が分からない事例が圧倒的に多いです。

原因不明の金属中毒については、古くなった鳥かごが関与している可能性を、完全に否定することはできません。
普及率が高いのは安価な塗装やメッキの鳥かごですが、診察室に運ばれてくる中毒患者の多くもまた、こうしたケージを使用している鳥たちです。
鳥かごと金属中毒の関係については昔から議論されてきましたが、現段階ではっきりとした答えは出ていません。

鳥かごによる事故の予防には、ステンレスケージを選ぶことが効果的です。
塗装やメッキの鳥かごを選ぶ場合は、消耗品と考え、古くなったら交換が必要です。

鳥かごメーカーの違いと選び方

日人気の鳥かごメーカーは、主にHOEI(ホーエイ)とSANKO(サンコー 三晃商会)の2種類です。

メーカー特徴
HOEI(ホーエイ)鳥かご専門国産メーカー
ステンレスの種類にもこだわり安全性を重視している。
SANKO(サンコー)小動物用品全般を扱う。
安価で手に入りやすいが、ケージの材質詳細は記載なし。

HOEI(ホーエイ)

獣医師に選ばれるHOEI(ホーエイ)の鳥かごの特徴をお伝えします。

  • 鳥かごを専門的に製造している国産メーカー
  • 使用金属や成分を明確に公開
  • ステンレス(SUS304、SUS316)を使用
  • 修理やパーツ供給が充実

HOEIでは、使用している金属の種類や安全性について、公式サイト上で情報公開が行われています。
安全性、耐久性、信頼性のバランスが非常に高いメーカーです。

SANKO(サンコー)

SANKO(サンコー)は、小動物用品全般を幅広く扱うメーカーで、手頃な価格帯の製品が多いのが特徴です。比較的価格を抑えたステンレスケージが販売されています。

価格面で魅力がある一方、Amazonの商品レビューなどを確認すると、

  • ワイヤー端部の処理(バリ)が気になる
  • 組み立て時に歪みを感じる・接合部や溶接部分の仕上がりにばらつきがある
  • 使用環境によっては比較的早い段階でサビが見られた

といった声が見られるのも事実です。

筆者が過去に購入したSANKOの鳥かごの1つは、歪みがあり、固定部のはめ込みが固く、組み立て後も十分に固定されず、外れてしまう場面がありました。

SANKOの商品を否定する意図はありませんが、比較的価格を抑えた製品であるからこそ、使用前の安全チェックは必ず行ってください。

使用前の安全チェック
  • ワイヤー端部に鋭いとがりやバリがないか
  • 固定部や接合部が確実にはまり、使用中に外れる恐れがないか
  • 組み立て後、ケージ全体が安定しているか

これらは、鳥のケガや脱走(迷子)につながる可能性がある重要なポイントです。

また、誤解していただきたくないのは、ステンレスケージは「サビにくい」素材であって、「絶対にサビない」素材ではないという点です。

SANKO公式サイトには以下の記載があります。

  • SUS304ステンレスである(HOEIと同じ)
  • ステンレス鋼材がそのまま露出しているため、加工時のキズや溶接部、つなぎ目が目立つ場合がある
  • ステンレスはあくまで「サビにくい」性質であり、使用環境によってはサビが発生する

同じ「ステンレスケージ」であっても、日常的に鳥が触れ、かじり、長年使い続けるものだからこそ、仕上げの丁寧さや品質管理の安定性は重要です。

価格は高くなりますが、作りの安定性や長期使用を前提とした設計がされているHOEIのステンレスケージを、獣医師としておすすめします。

鳥かごのサイズの選び方

新しい鳥かごを選ぶ際は、できるだけ大きいサイズを選ぶのが基本です。

鳥かごは大きい方が良い理由
  1. 運動不足を防げる
  2. ストレスが少ない
  3. オカメパニックによるケガを減らせる

鳥種別に、鳥かごの大きさの目安を示します。
HOEI(ホーエイ)の鳥かごを基準としています。

鳥の大きさ鳥種サイズ
(mm)
小型鳥文鳥
セキセイインコ
コザクラインコ
・幅370
・奥行き415
・高さ545
中型鳥オカメインコ
ウロコインコ
アキクサインコ
・幅465
・奥行き465
・高さ580
大型鳥ヨウム
オウム
・幅465
・奥行き465
・高さ660
鳥かごサイズの目安(1羽)

示したサイズは、1つの鳥かごに1羽で飼育する場合の大きさの目安です。
なお、繁殖を目的としないペットの飼い鳥では、健康管理や発情予防の観点から、1羽ずつケージで飼育する方法が推奨されることが多いです。

鳥かごの形状(掃除のしやすさ・安全性)

安全性が確保できたら、次は「掃除のしやすさ」も重要なポイントです。

四角がおすすめ

四角いシンプルな構造の鳥かごが最もおすすめです。

  • 底トレイが引き出し式で掃除が楽
  • 角までしっかり清掃できる
  • レイアウトしやすい

日々の掃除が楽だと、清潔な環境を無理なく保てます。

丸形・おしゃれな形は非推奨

丸形や、装飾の多いおしゃれな形のケージは見た目は可愛いですが、おすすめしません。

  • 安全なステンレス製がほぼない
  • 掃除がしにくい
  • 構造が複雑で汚れが溜まりやすい

安全性と実用性を考えると、四角いシンプルな形状が最適です。

鳥の飛び出し防止には入口が小さい方が管理しやすい

扉がと大きく開くタイプ(手乗り用など)は、開けた瞬間に鳥が飛び出してしまうリスクがあります。
てんかん発作持ちの鳥やすぐに逃げてしまう鳥の場合、入り口が小さいケージの方が飼い主が手を入れた際に隙間から鳥が飛び出すのを防ぐことができ、管理がしやすいと言えます。
愛鳥に合わせて選びましょう。

この記事でお伝えしてきた「安全な鳥かごを選ぶポイント」(材質・メーカー・形状)を基準として、鳥の獣医師として「おすすめの鳥かご」を紹介します。

順位メーカー・材質特徴安全性
1位①HOEI ステンレス安全最高品質:安全性・耐久性ともに1番おすすめ
2位②SANKO ステンレス安全高品質:入手しやすく安全性も非常に高い
3位③HOEI メッキ人気標準:品質は良いが錆びたら即交換が必要
4位④SANKO 塗装安い注意:剥がれた塗装の誤食リスクあり

「結局、うちの子にはどれがいいの?」と迷う飼い主さんのために、3つのタイプに整理しました。

【タイプ別】あなたにぴったりの鳥かごはどれ?
  1. 【安全重視】一生モノを選びたいなら「ステンレス」(①②)
    金属中毒のリスクをゼロに近づけたい方に最適です。初期費用はかかりますが、丈夫で錆ないため、愛鳥さんの生涯を通じて長く安全に使えます。
    HOEIとSANKOで迷ったらこちらを確認
  2. 【人気・定番】みんなが使っている安心感がほしいなら「HOEI メッキ」(③)
    日本の飼い主さんに最も選ばれているタイプで、品質と価格のバランスを重視する方に向いています。ただし、数年使って錆が出てきたら、愛鳥さんの健康のために「消耗品」と割り切って新調してください。
  3. 【安さ重視】とにかく初期費用を抑えたいなら「SANKO 塗装」(④)
    コストパフォーマンスとデザイン性を優先したい方に向いています。ただし、網をかじる癖がある子の場合は、剥がれた塗料を飲み込んで病気になるリスクがあるため、慎重な見守りが必要です。

鳥への安全性から、おすすめできない鳥かごについてもお伝えします。

おすすめしない鳥かご
  • △クリアパネルの鳥かご
    空気の通りが悪く、鳥の「脂粉(しふん)(鳥の体から出る白い粉)」が充満します。これを吸い続けると肺を痛め、呼吸器の病気を招く恐れがあるため、「金網タイプ」を推奨します。
  • ❌️安価で成分不明の海外製品
    網の成分に鉛(なまり)などの有害物質が含まれている可能性があり、重篤な金属中毒を招く恐れがあります。「安さ」と「命」を天秤にかけないよう、必ず信頼できる日本メーカー製を選びましょう。

続いて、鳥の大きさ別に、①〜④の具体的な商品を紹介していきます。

セキセイインコ・文鳥・コザクラインコにおすすめの鳥かご(小型鳥)

文鳥、セキセイインコ、コザクラインコくらいの小型鳥に適したサイズの鳥かごを、おすすめ順に紹介します。

①HOEI ステンレス 「35手のりステンレス」

サイズ:幅37×奥行き41.5×高さ54.5(cm)

②SANKO ステンレス 「イージーホーム ステンレス37バード」

サイズ:幅38×奥行き43×高さ52(cm)

③HOEI メッキ 「35手のり」

サイズ:幅37×奥行き41.5×高さ54.5(cm)

④SANKO 塗装 「イージーホーム バード37 手乗り」

サイズ:幅38×奥行き43×高さ47(cm)

オカメインコにおすすめの鳥かご(中型鳥)

オカメインコ、ウロコインコ、アキクサインコくらいの中型鳥に適したサイズの鳥かごを、おすすめ順に紹介します。

①HOEI ステンレス 「465オカメステンレス」

サイズ:幅46.5×奥行き46.5×高さ58(cm)

②SANKO ステンレス 「イージーホーム ステンレス40ハイ

サイズ:幅43.5×奥行き50×高さ62(cm)

小動物用飼育ケージであり、鳥専用ではありません。
オカメインコくらいの大きめの鳥さんには、鳥専用のHOEIのケージの方が使い勝手が良いと感じるかもしれません。

③HOEI メッキ 「465オカメ」

サイズ:幅46.5×奥行き46.5×高さ58(cm)

④SANKO 塗装 「イージーホーム バード40

サイズ:幅43.5×奥行き50×高さ56(cm)

大型インコにおすすめの鳥かご バードケージ

ヨウム、モモイロインコ、キバタンなどの大型鳥に適したサイズの鳥かごを、おすすめ順に紹介します。
くちばしの力が強い大型鳥用の鳥かごは、網が太く頑丈な「大型鳥専用ケージ」をおすすめします。
SANKOには大型鳥用の鳥かご商品はありません。

①HOEI ステンレス 「465オウム ステンレス」

サイズ:幅46.5×奥行き46.5×高さ66cm

③HOEI メッキ 「465オウム」

サイズ:幅46.5×奥行き46.5×高さ66cm

鳥かごの寿命と買い替えサイン

鉄製ケージ(塗装やメッキ)の寿命は数年です。

筆者が過去に使用した塗装の鉄製ケージは、1年で塗装がはがれ、あっという間にサビが発生しました。

塗装やメッキの鳥かごを使用する場合は、常に鳥かごの安全確認を徹底し、以下のサインが見られたら、買い替えを検討してください。

買い替えサイン
  • 塗装はがれ
  • メッキのざらつき・白い粉
  • サビ

ステンレスケージであれば、買い替えがほとんど必要ありません。

ステンレスケージの寿命は、商品によっても変わりますが、高品質なHOEI(ホーエイ)の鳥かごを選べば、10年以上使用できることが多いようです。

まとめ:愛鳥の健康のためにステンレスケージを選びましょう

金属中毒は、命にかかわる病気です。
迷ったらステンレスケージを選ぶことをおすすめします。

塗装やメッキの成分がはっきり分からない物については、安全だと言い切れない以上、最初から選ばないという判断も一つの考え方です。

鳥の獣医師として、自分の愛鳥の鳥かごには迷わずステンレスケージを選びます。

100%安全と言い切れる物は、ほとんどありません。それでも、避けられるかもしれないリスクを、あらかじめ遠ざけることはできます。

塗装やメッキの鳥かごを使用する場合は、消耗品と考えて、数年ごとに交換を行いましょう

愛鳥の健康のために、安全な選択をしてあげてください。
この記事が、あなたと愛鳥の幸せな暮らしにつながることを願っております。

おすすめの鳥かごを確認する

お願い

本記事は獣医師として丁寧に解説していますが、あくまで一般的な内容です。 もし愛鳥さんの元気がない・膨らんでいるなど「おかしいな」と感じたら、ネットの情報だけで様子を見ず、すぐに動物病院を受診してください。飼い主さんの早めの判断が、小さな命を救います。

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