プランター葬の植物選びについて解説します。
プランター葬は、埋葬方法や植物選びに失敗すると、遺体を掘り起こすリスクがあります。
植物の根が遺体にからみつき、植え替え時に遺体ごと掘り起こしてしまうなんて事態を避けるために、最後までお読みいただけますと幸いです。

筆者は、プランター葬を選び、後悔しています。
プランター葬のデメリットをご存じない方は、まず「プランター葬のデメリット」をお読みください。
プランター葬に植物は必要?花なしでもよい?
プランター葬は、植物を植えても植えなくても問題ありません。
遺体の分解を早くしたい場合は、植物を植えることをおすすめします。
その理由は続いて解説します。
植物を植えなくても水は必要
遺体の分解に水が必要です。
植物を植えると、日常的な水やりが習慣化されるため、分解が促進されます。
分解された後の有機物は、植えられた植物の大切な栄養源として利用されます。
植物を植えないのに水やりをするのは大変という方は、雨があたる場所にプランター葬を置いておくことで対応できます。
プランター葬には、水やり以外にもっと大きくデメリットがたくさんあります。
まだプランター葬を実行していない方は、必ずご確認ください。
プランター葬のデメリット
プランター葬の植物の選び方
プランター葬の植物は、以下の条件を満たすものを選ぶのがおすすめです。
| 条件 | 理由 | NG例 |
| 根が浅い | 遺体の掘り起こし防止 | 根を深く張る植物 |
| 毎日水やりできる | 遺体の分解促進 | 多肉植物はNG(水をやりすぎると根腐れ) |
| 植え替え頻度が少ない | 遺体の掘り起こし防止 | 一年草は毎年植え替え必要 |
| 食用ではない | 感染症や残留薬物のリスクあり | 野菜・果物 |
根が浅く、植え替え頻度が少ない植物を選ぶことがポイントです。
理由は、植物の植え替え時に遺体を掘り起こすリスクがあるからです。
プランター葬には、土に還る途中の腐敗した遺体を目にするリスクがあります。
この他にプランター葬には大きなデメリットがあります。
まだ埋葬していない方は、「プランター葬のデメリット」をご確認ください。
プランター葬では、食用植物は避けましょう。
遺体に病原体や治療で使った薬が残留しているおそれがあります。
多肉植物はNG
遺体の分解には水分が必要です。
毎日のように水やりをすることになります。
水やりをしても枯れない植物であることが大切です。
多肉植物など水をあげすぎると枯れてしまう植物は避けましょう。
観葉植物は外と水に強いものを選ぶ
プランター葬に観葉植物を植えることはできますが、制限があります。
- 毎日水やりができる
- 屋外に置ける(日光や温度変化に強い)
植えたい植物の特性を確認して選んでください。
一年草、多年草、宿根草のどれががいい?
植物の寿命は、植え替えの頻度に影響します。
植える前に確認しましょう。
- 一年草(いちねんそう):1年で枯れる植物
- 多年草(たねんそう):冬を越し2年以上生きる植物
- 宿根草(しゅっこんそう):冬に枯れるが根が生きていてまた生えてくる植物
プランター葬には一年草(毎年植え替えが必要)が良いという情報が多いですが、植え替えが少ない植物=多年草や宿根草の方が、プランター葬には適していると思います。
プランター葬には根が浅い植物が適していますが、「一年草だから根が浅い」は間違いです。
根の深さは一年草か多年草かで決まるものではありません。
植物の根の範囲を鉢底ネットなどで物理的に制限すれば、植物の種類をあまり気にしなくても、好みの植物を選んで楽しめると思います。
- 根の範囲を制限すれば、一年草、多年草、宿根草のどれでも良い
- 多年草・宿根草は植え替えが少なく、遺体の掘り起こしリスクが低い
筆者は、かすみ草とわすれな草を植えました。

1年で枯れてしまい、植え替えを行ったのですが、しっかりと根が遺体にからみついており、枯れた植物を取り除く作業が大変でした。

筆者はきちんと調べずプランター葬を行ったため、植え替え時に遺体を掘り起こしてしまいました。根がからみついてしまうと、遺体を目にしてしまう事態を避けられません。
プランター葬のデメリット(遺体の掘り起こし意外にも大きなデメリットがあります)
プランター葬におすすめの植物
根が浅く、多年草のお花を紹介します。
- マーガレット
- ゼラニウム
- シクラメン
植物選びより重要なこと:埋葬時に根の範囲を制限する
プランター葬で植物を植えるときは、植物選びより、根のコントロールが重要です。
根が遺体にからみつくと、植物の植え替え時に遺体ごと掘り起こしてしまいます。
植物と遺体の境界に鉢底ネットなどで仕切りを作ると、植物の根の範囲を制限できます。
植物を植えたい場合は、プランター葬をする前から準備をする必要があります。
遺体と植物のスペースを確保するため、できるだけ大きなプランターを使う必要があります。
プランター葬に適したプランターの大きさをご存知でしょうか。
深さ30cm以上の大きさが必要です。
詳しくは「プランター葬に必要なもの」「プランター葬のやり方」をご確認ください。
まとめ
- 植物を植えて水やりをしたほうが遺体の分解が早い
- 植物は根が浅い多年草がおすすめ
- 遺体を掘り起こさないように埋葬前の準備が大切
この記事では、プランター葬の植物・花について解説しましたが、まだ埋葬していない方には火葬をおすすめします。

筆者はプランター葬を行ってから、デメリットに気づき、とても後悔しています。
- 遺体を目にする可能性がある
- 土に還るまでに10年以上かかる
- 最後はごみとして処分せざるを得ない
火葬して供養(手元供養、納骨、散骨)までしっかりと行った方が気持ちの整理も付き、ペットロスの予防にもなるのではないでしょうか。
後悔のないお見送りができそうか考えてみてください。
大切な愛鳥とのお別れが、心穏やかで、より良いものとなるよう心から願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

