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【獣医師解説】鳥かごはステンレスケージがおすすめ|セキセイインコ・オカメインコ

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こんな疑問に答えます
  • 鳥をお迎えするけど、鳥かごってどう選べばいいの?
  • ヒナでお迎えした鳥のケージデビューの準備をしたい
  • 鳥かごの塗装剥がれやサビが気になる!買い替えたほうが良い?

この記事では、鳥の獣医師の立場から、愛鳥の健康を守るための鳥かごの選び方を解説します。

ピーちゃん
ピーちゃん

鳥かご選びに失敗すると、すぐに買い替えが必要になるだけでなく、鳥の命にかかわる金属中毒を起こすリスクがあります。

マメちゃん
マメちゃん

鳥の獣医さんが心からおすすめできるのは、ステンレスケージです。

結論からお伝えします。

鳥かごの選び方
  • 鳥かごは安全性で選ぶ
  • 金属中毒を防止するためステンレス製を選ぶ
  • HOEI(ホーエイ)ステンレスケージがおすすめ

この記事を読めば、愛鳥が長く安全に暮らせる鳥かごを選ぶことができます。
最後までお読みいただけると幸いです。

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鳥かご選びで多い失敗と後悔

診察室でよく聞くのが、こんなお話です。

  • 安いケージで十分だと思った
  • 数年でサビや塗装剥がれが出てきた
  • 結局、買い替えることになった

鳥かご選びに失敗すると、 買い替えの手間や出費が増えるだけでなく、 金属中毒など健康リスクにつながることもあります。

鳥の寿命は10年以上と長い子も多く、「とりあえず」で選んだケージが後悔につながるケースは少なくありません。

鳥かごの選び方

鳥かごを選ぶ上で、最も優先すべきは「安全性」です。
愛鳥の健康を守るため、ケージ選びは飼い主さんの大切な責任です。
その安全性を決める要素は、主に以下の3つです。

鳥かごの選び方
  • 材質(金属の種類)
  • 生産国
  • メーカー

この中で、特に重要なのが材質、つまり金属の種類です。
なぜなら、鳥には金属中毒という怖い病気があるからです。

材質金属中毒のリスクを避けるために、網(あみ)の材質が特に重要です。
主にステンレスと鉄(スチール)の2種類があります。
生産国信頼性の高い製品を選ぶ目安になります。
国産のメーカーを選ぶと、品質管理の面でより安心できます。
メーカー専門知識や製造技術の高さが、製品の安全性や耐久性に直結します。
特に鳥かごを専門的に扱うメーカーがおすすめです。
安全な鳥かご選びのポイント

結論からお伝えすると、国産のメーカー HOEI(ホーエイ)のステンレスケージを選ぶと、安心して愛鳥の健康を守ることができます。

鳥かごの材質

鳥かごの網に使われる金属は、主にステンレス鉄(スチール)の2種類があります。

材質金属中毒のリスク耐久性価格
ステンレスなし高い(10年以上)高い
鉄(メッキ・塗装)あり低い(2〜3年)安い

ステンレス 

ステンレスの特徴と、ステンレスケージを選ぶべき理由について解説します。

ステンレスとは?

ステンレスは、鉄にクロムなどの成分を混ぜて作られた合金です。
錆びにくく、耐久性が高いことが特徴で、医療器具や調理器具にも使われる安全性が高い金属です。

メリットデメリット
金属中毒の危険がない価格が高い
錆びにくい販売店が少ない
長持ちする
ステンレスケージのメリット・デメリット

なぜステンレスケージが良いのか?

ステンレスケージの最大の魅力は、愛鳥の命に関わる金属中毒の危険がないことです。

安い鉄(スチール)の鳥かごは、2〜3年でメッキ剥がれやサビが発生し、買い替えが必要になります。

ピーちゃん
ピーちゃん

多くの飼い鳥の寿命は10年以上あります。

愛鳥の命がかかわるリスクと、何度も買い替えるコストや手間を考えると、初期費用が高くても、安心して長く使えるステンレスケージを選ぶ方が良いでしょう。

ホーエイのステンレスケージは、公式サイトの情報では「20年以上」の使用実績があり、一生物として愛用している飼い主さんも多くいます。

鉄・スチール(メッキ・塗装)

鉄(スチール)の鳥かごについて解説します。
ペットショップで売られている鳥かごはほとんどが鉄の鳥かごです。

鉄の鳥かごの特徴

鉄(スチール)の鳥かごは、サビを防ぐために網の表面に亜鉛などのメッキや塗装が施されています。

比較的安価で手に入りやすいのが特徴です。

鉄の鳥かごのメリット・デメリット

メリットデメリット
安い金属中毒の可能性あり
手に入りやすい寿命が短い(メッキや塗装の剥がれで数年で買い替えが必要)
掃除の際、水洗いに気を遣う(錆びやすいため)

鳥が鳥かごの網をかじる行動は、鳥の習性としてよく見られます。
この際、メッキや塗装が剥がれて体内に摂取されてしまうことで、後述する金属中毒のリスクが発生します。

鳥かごの危険性:金属中毒

鳥は体内に取り込んだ重金属(鉛・亜鉛・銅)をうまく排出できず、中毒症状を起こすことがあります。
これが金属中毒です。

金属中毒の危険がある鳥かご
  1. 金属や塗装の成分が分からない
  2. メッキの劣化(ざらつく・白い粉が付いている)
  3. 塗装の剥がれ
  4. 錆(サビ)
塗装はがれ
サビ

危険な鳥かごは、鳥がなめたり、かじったりすることで金属中毒になるリスクがあります。

最も確実な対策は、メッキや塗装を使わないステンレスケージを選ぶことです。
信頼できるメーカーの製品であれば、成分が明確で安全性が高く安心です。

国産メーカーのHOEI(ホーエイ)では、金属中毒を考慮し、使用する金属やメッキにこだわり、きちんと成分を表示しています。

鉄製ケージの寿命は約2〜3年とされ、塗装はがれ、メッキの劣化、サビが見られたら交換のサインです。
事故防止のためにも、作りの丁寧な国産メーカーを選びましょう。

鳥かごのメーカー

人気の鳥かごメーカーは、主にHOEI(ホーエイ)とSANKO(サンコー 三晃商会)の2種類です。

メーカー特徴
HOEI(ホーエイ)鳥かご専門国産メーカー
安全性・利便性・品質の高さで特に信頼性が高い。
SANKO(サンコー)小動物用品全般を扱う。
安価で手に入りやすいが、ケージの材質詳細は不明。

HOEI(ホーエイ)

HOEIは、鳥かごを専門的に製造している国産メーカーです。

  • 材質へのこだわり: プレミアムステンレスステンレス銀メッキの3種類を展開
  • 安全性: 公式HPにて、使用している金属の成分や安全性を詳細に表示
  • 利便性: 修理対応やパーツ販売が充実しており、長く使い続けられる

HOEIのステンレスの品質

HOEIのステンレスケージは、主にSUS304ステンレスを使用しています。

SUS304は、非常に錆びにくく、家庭の食器や厨房機器にも用いられる高品質なステンレスです。このレベルの材質を使うことで、鳥かごとしての耐久性と安全性を極限まで高めています。

(※さらに耐食性の高いSUS316もありますが、その分価格も高くなります。)

HOEIのステンレスケージは、愛鳥の健康を第一に考える飼い主さんに最もおすすめできる製品です。

SANKO(サンコー・三晃商会)

SANKOは、小動物用品全般を幅広く扱うメーカーで、手頃な価格帯の製品が多いのが特徴です。

  • 特徴: イージーホームシリーズなど、機能的で安価な製品を展開
  • 材質: スチール(塗装)とステンレスの2種類

SANKOの主な製品

製品シリーズ材質特徴
イージーホーム ステンレスステンレス安全性の高いステンレス製。
イージーホーム(通常)スチール(塗装)比較的安価。清掃しやすい引き出し式トレーが人気。
イージーホーム(クリアパネル)スチール(塗装・クリアパネル)飛び散り防止に特化した製品。
SANKOの鳥かご イージーホームシリーズ

イージーホーム ステンレスは、HOEI(ホーエイ)のステンレスケージに次いで安全性を確保できる選択肢となります。

鳥かごのサイズの選び方

新しい鳥かごを選ぶ際は、できるだけ大きいサイズを選ぶのが基本です。

鳥かごは大きい方が良い理由
  1. 運動不足の解消: ケージの中で上下左右に移動することで、適度な運動ができます。
  2. ストレス軽減: 狭いと羽根がに当たり、ストレスの原因になります。
  3. 羽ばたき防止: パニック時に羽根を傷つけるリスクを減らせます。
  4. 止まり木・おもちゃの設置スペース: 必要な備品を余裕を持って配置できます。

鳥種別に、鳥かごの大きさの目安を示します。
HOEI(ホーエイ)の鳥かごを基準としています。

鳥種サイズ
(mm)
商品例
セキセイインコ
コザクラインコ
マメルリハなど
・幅370
・奥行き415
・高さ545
35手のりステンレス
オカメインコ
ウロコインコ
アキクサインコなど
・幅465
・奥行き465
・高さ580
465オカメステンレス
文鳥
キンカチョウ
コキンチョウ
ジュウシマツなど
・幅290
・奥行き365
・高さ382
21手のりステンレス
ヨウム
オウムなど
・幅465
・奥行き465
・高さ660
465オウムステンレス
鳥かごサイズの目安

掃除しやすい鳥かごの形状

安全性が確保できたら、次は「掃除のしやすさ」も重要なポイントです。

四角がおすすめ

結論として、四角いシンプルな構造の鳥かごが最もおすすめです。

  • 掃除のしやすさ: 底のトレイが引き出し式になっており、四角の角まで簡単に掃除できます。
  • 備品の設置: 止まり木やおもちゃ、ヒーターなどを壁に沿わせて設置しやすく、デッドスペースが生まれにくいです。

丸形・おしゃれな形は非推奨

丸形や、装飾の多いおしゃれな形のケージは見た目は可愛いですが、おすすめしません。

  • 安全性の懸念: ステンレス製の安全な丸形ケージはほとんど流通していません
  • 掃除のしにくさ: 底のトレイが丸型で洗いにくく、構造が複雑な部分は汚れが溜まりやすいです。

おすすめの鳥かごを具体的にお示しします。

鳥の獣医師としておすすめの鳥かごは、ステンレスケージです。

理由は、金属中毒のリスクを回避できること、そして水洗いが可能で衛生的に保ちやすいためです。

信頼性が高く、サイズ展開も豊富なHOEI(ホーエイ)のステンレスケージが、特におすすめできます。

鳥の大きさ鳥種商品名サイズ
(mm)
重さ
小型鳥セキセイ、コザクラなど35手のりステンレス・幅370
・奥行き415
・高さ545
3.4kg
中型鳥オカメインコなど465オカメステンレス・幅465
・奥行き465
・高さ580
5kg
超小型鳥文鳥、キンカチョウなど21手のりステンレス・幅290
・奥行き365
・高さ382
2kg
大型鳥ヨウム、オウムなど465オウムステンレス・幅465
・奥行き465
・高さ660
6.5kg
HOEI(ホーエイ)ステンレスケージ

セキセイインコにおすすめの鳥かご

セキセイインコ、コザクラインコ、マメルリハくらいの小型鳥には、HOEI(ホーエイ)の「35手のりステンレス」がおすすめです。

オカメインコにおすすめの鳥かご

オカメインコ、ウロコインコ、アキクサインコくらいの中型鳥には、HOEI(ホーエイ)の「465オカメステンレス」がおすすめです。

文鳥におすすめの鳥かご

文鳥、キンカチョウ、コキンチョウ、ジュウシマツなどのフィンチには、HOEI(ホーエイ)の「21手のりステンレス」がおすすめです。

大型鳥におすすめの鳥かご

オウム、ヨウムなどの大型鳥には、HOEI(ホーエイ)の「465オウム ステンレス」がおすすめです。

まとめ:愛鳥の健康のためにステンレスケージを選びましょう

鳥かごによる金属中毒を確実に予防するためには、安全なステンレスケージを選びましょう。

ステンレス以外の金属でできた鳥かごは、金属中毒のリスクがあり、鳥の命にかかわります。

ステンレスケージを選べば、塗装はがれやサビのチェックをせずに済み、金属中毒の不安がなく、安心して鳥との生活を楽しむことができます。

塗装やメッキの鳥かごを使用する場合は、消耗品と考えて、数年ごとに交換を行いましょう。

鳥の獣医師としては、ステンレスケージが最もおすすめです。

おすすめの鳥かごを確認する

愛鳥のため、正しい知識を持ち、適切な鳥かご選びと管理をしてあげてください。
この記事が、鳥と飼い主さまの幸せにつながることを願っております。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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