鳥の獣医が郵送で糞便を受け取り検査を行っています。
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ペットの鳥とのお別れについて(火葬・お葬式・お墓)

大切な愛鳥が虹の橋を渡ったときに、より良いお別れとなるように、鳥の獣医師として、自分自身や動物病院での経験談をお伝えします。

愛鳥が亡くなったらどうする?

やるべき3つのこと

愛鳥が亡くなったらやるべきこと
  1. 遺体を安置する
  2. お見送り方法を決める
  3. 火葬の予約を取る

お見送り方法は、焦らず自分自身が納得できる方法を選んでください。

衛生面・ご家族の精神面から、数日~1週間以内に供養してあげるのが望ましいです

お見送りまでの日数(安置期間の目安)

お見送り方法の種類
  1. 火葬・お葬式(ペット葬儀会社)
  2. 自治体(合同火葬・焼却)
  3. 土葬(自宅の庭等に埋葬する)
  4. プランター葬(プランターに埋葬する)

火葬を行う場合は、まず予約を取りましょう。
個別火葬は予約が取りにくいことがあります。

火葬・お葬式の方法

ペットの忌引き休暇は一般的ではない

忌引き(きびき)は、親族が亡くなったときに、葬儀を行うために取得できる特別休暇です。
法律で定められたものではなく、会社が福利厚生の一環として設けている制度です。

残念ながら、ほとんどの企業ではペットの忌引き休暇は認められていません。

最近はペットの忌引きを認める企業も少しずつ増えていますので、まずは会社の就業規則を確認してみましょう。

忌引きが取得できない場合でも、お別れの時間を確保する方法はあります。

最も現実的なのは、有給休暇を利用することです。

ペットが亡くなったときの休暇について
  • ペットの忌引は一般的ではない
  • 有給休暇を取得するのが現実的
  • 火葬車を検討する(深夜・早朝・自宅可)

火葬車という選択肢もあります。

火葬車(火葬ができる車)は、時間や場所の融通が利きやすい火葬方法です。
自宅の近くまで来てくれるため、深夜や早朝でも家族だけで静かに火葬を行うことができます。

お見送りまでの日数(安置期間の目安)

お見送りは、早い方が望ましいですが、焦る必要はありません。

遺体を安置できる期間の目安を示しますので、納得のいくお別れができるように、お見送り方法の検討期間の参考にしてください。

常温(保冷剤やドライアイスで冷やす)の安置期間
  • 夏は1~2日
  • 冬は2~3日 
冷蔵庫の安置期間

1週間くらい

冷凍庫の安置期間

数週間

遺体の安置が最優先

まず最初に、亡くなった愛鳥の遺体をきれいに整え、安らかに安置してあげましょう。

死後硬直は1〜2時間ほどで始まる

死後硬直は1〜2時間ほどで始まります。

死後硬直が始まる前に、姿勢を整えてあげましょう。

遺体を安置する手順

遺体を安置する手順
  1. 姿勢を整える
  2. 体を拭く
  3. 棺に入れる
  4. 涼しい場所に安置する

姿勢を整える

死後硬直が始まる前に、姿勢を整えてあげます。

目が開いていたら閉じてあげましょう。

体を拭く

体を拭いて綺麗にしてあげてください。

棺(ひつぎ)に入れる

キッチンペーパーやタオル等で包み、箱や小さめの段ボールを棺にします。

涼しい場所に安置する

腐敗を防ぐため遺体を冷やす必要があります。

冷蔵庫保冷剤ドライアイス等で数日間安置できます。

早めに供養してあげるのが望ましいですが、時間がかかりそうな場合は、冷凍庫に安置することもできます。

お見送りまでの日数(安置期間の目安)

お見送り方法の種類

ペットの鳥のお見送り方法は4種類あります。

ご自身やご家族の気持ちに合った方法を選びましょう。 

火葬・お葬式(ペット葬儀会社)

ペットの鳥も、火葬やお葬式をすることができます。

多くのご家庭が選択する、最も一般的な方法です。

人間の葬儀と同じように丁寧にお見送りをすることができます。

ペットの鳥の火葬をするには、ペット葬儀会社に依頼する必要があります。

火葬をすると、遺骨が残り、手元供養や納骨が可能です。

火葬・お葬式の方法

自分で火葬をすると法律違反になるため注意が必要です。

ペットの遺体処理に関する法律違反に注意

自治体(合同火葬や焼却)

自治体によって対応が異なります。 

「自治体名+動物死体処理」で検索して、お住まいの自治体のホームページ等を確認しましょう。

合同火葬や焼却処分されるのが一般的です。

動物の遺体は一般的に廃棄物処理法に基づく「一般廃棄物」として処理されることが多く、自治体の役割は衛生的に処理することが主目的です。

行政サービスの一環として提供されるため、ペットに対する供養や尊厳を重視した対応は民間の火葬業者よりも限定的です。

お葬式はできず、遺骨は手元に戻ってこないことが多いです。

丁寧なお見送り(個別火葬、お葬式、返骨など)を希望する場合は、ペット葬儀会社での火葬・お葬式を依頼する必要があります。

土葬

土葬は、亡くなったペットの鳥の遺体を、そのまま土に埋める方法です。

土葬できる場所

基本的に、自宅の庭に埋葬することになります。

土葬できる場所
  • 私有地(手放す予定がない)
  • 近くに水源や農地がない
  • 隣の家と一定の距離がある

法律違反に注意

公共の場所にペットのお墓を作ることは法律違反です(不法投棄)

ペットの遺体処理に関する法律違反に注意

ペットの遺体を土葬できる場所は限られます。

土葬の可否は、事前に自治体のホームページや電話で問い合わせましょう。 

土葬のデメリット

土葬のデメリット
  1. 土葬できる場所は制限が多い
  2. 引っ越ししにくい
  3. 動物に掘り起こされるリスク
  4. 虫や臭いが発生するリスク

土葬の代替案

土葬ができない理由代替案
土葬できる場所がない
(賃貸・自宅に庭がない)
・火葬
・プランター葬
引っ越しの可能性がある・火葬(手元供養)
・プランター葬
(移動が簡単)
動物に掘り起こされるリスク
虫や臭いが発生するリスク
火葬してから土葬
(遺骨を庭に埋める)

火葬の方法

プランター葬(植木鉢)

プランター葬とは、プランターに埋葬するお見送り方法です。

プランターに土を入れて、遺体を埋めます。

埋葬したプランターで植物を育てることもできます。

賃貸、ベランダ、室内で供養することができます。

火葬・お葬式の方法

ペット葬儀会社を選ぶ手順

ペット葬儀会社を選ぶ手順
  1. ペット葬儀会社を探す
  2. 複数見積りを取る
  3. 葬儀の内容と予算を決める
  4. ペット葬儀会社を選ぶ(口コミ・評判を調べる)
ペット葬儀会社の探し方

ペット葬儀110番を利用する

ペット葬儀110番は、ペット葬儀会社を紹介してくれるサービスです。

希望のお見送りができる&鳥の葬儀に対応しているペット葬儀会社だけを紹介してもらえます。 

ペット葬儀110番の特徴
ペット葬儀110番の特徴
  • 鳥類の火葬に対応
  • 日本全国対応
  • 火葬車に対応(※)(自宅でお見送りできる)
ペット葬儀110番の料金
  • 見積り無料
  • 遺体の体重で価格が決まる
  • 安心価格(8500円~)
ペット葬儀110番の対応時間
  • 年中無休、24時間対応
  • 早朝・深夜の火葬に対応
  • 当日葬儀可能

ペット葬儀110番の利用方法

インターネットで探す

インターネットで、「地域名+ペット葬儀」と検索すれば、近隣のペット葬儀会社やペット霊園が見つかります。

ヒットした業者のホームページ等を1件ずつ確認する必要があります。

ペット葬儀会社を探すときの確認事項
  • ペット葬儀会社か?(人間の葬儀会社もヒットする場合あり)
  • 鳥の火葬は対応できるか?(犬猫以外のペットに対応しているか)
  • 希望のお見送りができそうか?(個別火葬や返骨など)

動物病院に聞く

かかりつけの動物病院があれば相談してみましょう。
多くの動物病院には、近隣のペット葬儀会社や霊園のパンフレットが置いてあります。

動物病院は、病院に営業に来た業者のパンフレットを置いているだけであり、特定の業者をおすすめしているわけではありません。

あくまで参考情報として活用し、ご自身で複数の会社を比較検討することが大切です。

火葬車は場所や時間の融通が利きやすい

火葬車とは?
  • 火葬ができる車(車内に火葬炉が設置されている)
  • 希望の場所で火葬できる(自宅や思い出の場所)
  • 日時を自由に選べる(早朝や夜間など)

希望の時間に自宅まで来てもらえます 

ペット葬儀110番の火葬車は、社名やロゴなどの記載はなく、ご近所の人目を気にする必要はありません。

ペット葬儀110番の利用方法

ペット葬儀110番の利用方法

ペット葬儀110番の利用手順
  1. 無料見積り
  2. 加盟店から連絡
  3. 依頼
  4. 火葬
  5. 支払い

無料見積り

ペット葬儀110番の見積りの手順
  1. ペット葬儀110番にアクセス
  2. 電話またはフォームから連絡
  3. お見送り方法の希望を伝える
見積り時に伝えること
  • ペットの種類・体重
  • 火葬方法(合同か個別か)
  • 骨上げ(こつあげ)の希望
  • 返骨(へんこつ)の希望
骨上げ(こつあげ)

火葬後のペットの遺骨をひろい、骨壺に収める儀式

返骨(へんこつ)

遺骨を骨壺や骨袋に納めて家族に返還すること。自宅での供養やメモリアルグッズの作成ができる。

ペット葬儀110番のプランと料金

加盟店から連絡

ペット葬儀110番と提携している加盟店から連絡がきます。

見積りの内容と料金をしっかり確認しましょう。

評判や口コミを確認してから依頼しましょう。
Googleマップ、SNS(X)、個人ブログなどが参考になります。

「評判が悪い」「口コミが少なすぎる」と感じた場合は、別の業者を紹介してもらいましょう。

大切なペットとの最期のお別れを後悔なく迎えるためにも、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

予約を取る

ペット葬儀会社を選んだら、火葬の予約を取ります。

予約時に決めること
  • 火葬の方法(プラン)
  • 日時
  • 場所

当日対応や深夜・早朝の火葬ができるペット葬儀会社もあります。

火葬車での火葬の場合は、火葬場所を検討する必要があります。

ペット葬儀110番のサービス内容(公式サイト)

火葬

ペット葬儀110番のスタッフが、自宅または指定の場所に訪れます。 

希望の方法でお見送りを行います。

ペット葬儀110番の火葬方法

支払い

お見送りが終了したらお支払いとなります。

※事前払いの加盟店あり

※クレジットカード利用OK(ペット葬儀110番の公式サイト)

複数のペット葬儀会社から見積りを取る

必ず複数のペット葬儀会社から見積りを取りましょう。

同じサービスでも料金が異なることは珍しくありません。

見積りを取る際は、以下の点を確認することが大切です。

確認事項

・プラン内容と料金
・支払い方法とタイミング
・追加料金の有無
 (骨壺、仏具など)
・火葬方法(合同火葬・個別火葬)
・小鳥に対応しているか?
 遺骨は残るか?
・葬儀、火葬、埋葬の場所
・返骨方法

火葬方法と料金

火葬方法

火葬方法は、合同火葬と個別火葬の2種類があります。

合同火葬

他のペットと一緒に火葬する方法です。

どの遺骨が誰のものかわからなくなるため、個別のお墓を作ることができず、合同墓地などに埋葬されます。

返骨(へんこつ)もできないため、自宅での供養やメモリアルグッズの作成はできません。

個別火葬

個別に火葬する方法です。

個別のお墓を作ることができます。

返骨(へんこつ)を希望すれば、自宅での供養やメモリアルグッズの作成ができます。

料金

ペット葬儀の料金相場
  • 合同火葬:1~2万円
  • 個別火葬:2~6万円

ペット葬儀110番のプランと料金を一例として示します。

霊園供養プラン個別火葬一任プラン個別火葬家族立会プラン
火葬方法合同火葬個別火葬個別火葬
火葬場所火葬場火葬車※
(自宅または指定の場所)
火葬車※
(自宅または指定の場所)
埋葬・供養合同の骨壷に納骨
提携ペット霊園に埋葬
自宅で供養する自宅で供養する
骨上げ家族で骨上げできる
(火葬後のペットの遺骨をひろい、骨壺に収める儀式)
返骨骨壺におさめ自宅へ返骨される
(骨壷は料金に含まれる)
骨壺におさめ自宅へ返骨される
(骨壷は料金に含まれる)
料金
(税込)
8,500円~15,400円~17,600円~
メリット・料金が安い
・予約が取りやすい
・埋葬・供養まで行ってもらえる
・遺骨を自宅で供養できる・遺骨を自宅で供養できる
・人間と同じように丁寧にお見送りができる
デメリット・お葬式ができない
・返骨されない
・料金が高い
・予約が取りにくい

※火葬車とは

ペット葬儀会社の選び方と注意点

大切な愛鳥を安心して見送るために、ペット葬儀会社の選び方と注意点をご紹介します。

口コミをチェック(Googleマップ・ブログ・SNS)

実際に利用した個人の口コミを確認できると安心です。

口コミの確認方法
  • Googleマップの口コミ
  • 個人ブログ
  • SNS
  • Yahoo!知恵袋

ペット葬儀110番を利用すると、紹介されるペット葬儀会社は地域によって変わります。
ご自身で口コミを確認することが非常に大切です。

ペット葬儀会社の選び方

チェックポイント
  1. 口コミや評判は良いか
  2. 希望の火葬方法を選べるか
  3. 料金体系とプラン内容は明確か
  4. 自宅からの距離は近いか
口コミや評判は良いか

SNSやブログなどで、実際に利用した個人の口コミを確認すると安心です。

良い口コミだけでなく、悪い口コミにも目を通し、サービスの質やスタッフの対応を総合的に判断することが大切です。

希望の火葬方法を選べるか

ペット葬儀会社を選ぶ際には、ご自身の希望に合った火葬方法を選べるか、事前に確認することが大切です。

火葬方法を選ぶ際のポイント
  • 合同火葬?個別火葬?
  • 火葬に立ち合いたい?
  • 遺骨を手元に残したい?

火葬方法と料金

料金体系とプラン内容は明確か

複数のペット葬儀会社に見積もりを依頼しましょう。

事前に料金やプラン内容を確認し、比較検討することをおすすめします。

料金は、火葬方法、供養方法、会社によって大きく異なります。

後から追加料金を請求されないよう、見積もりの時点でプランに含まれる内容と含まれない内容を明確に確認しておくことが大切です。

自宅からの距離は近いか

ペット霊園に納骨する場合や、火葬場で火葬に立ち会う場合は、自宅からの距離も考慮しましょう。

お墓参りに行くことを考えると、自宅から近い会社や霊園を選ぶのがおすすめです。

悪質なペット葬儀会社に注意

残念ながら、心ない対応や法外な料金を請求する悪質な業者も存在します。

悪質なペット葬儀会社の事例
  • 火葬せずに山林などに不法投棄する
  • 火葬せずに違うペットの骨を渡す
  • 火葬後に追加で高額請求する
  • 火葬時に仏具などの押し売り
安心できるペット葬儀会社の特徴
  • 個人の口コミ・評判が良い
  • 料金体系が明確で追加費用が発生しない
  • 火葬に立ち合えるプランがある
小鳥の獣医
小鳥の獣医

葬儀は、一度きりで急な利用が多いため、高額請求事例が発生しがちです。
焦らなくても大丈夫です。

事前に複数の会社を比較し、信頼できる業者を見つけましょう。

ペットの遺体処理に関する法律違反に注意

飼い主様にとっては大切なペットの遺体でも、法律上は「一般廃棄物」に区分されます。

公共の場所に埋めてはいけない

廃棄物処理法や家畜伝染病予防法などの法律で、「動物の死体」の処理方法が定められています。

ペットの土葬に関する条例は、自治体によって異なります。

  • 私有地以外の場所
  • 水源の近く(川や湖など)
  • 農地(畑や田んぼなど)
  • マンション(共有の土地)

私有地以外の場所に埋葬すると「不法投棄」となります。

私有地内だとしても川や湖などの近くに埋葬することは、水道汚染につながるおそれがあるため禁止されています。

土葬をする場合は、事前にお住まいの地域の自治体に問い合わせると安心です。

自分で火葬してはいけない

日本では、ペットの遺体は法律上「一般廃棄物」となります。

根拠となる法律は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」です。

自分でペットを火葬することは、「野外焼却(野焼き)」と見なされ、禁止されています。

自分でペットを火葬することは法律違反です!

廃棄物の処理及び清掃に関する法律

・第16条の2(焼却禁止)
廃棄物を焼却してはならない

・第25条(罰則)
第16条の2の規定に違反して、廃棄物を焼却した者は、5年以下の拘禁刑若しくは1000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

ペットの火葬には特別な施設や許可が必要です。

火葬する場合は、必ずペット葬儀会社自治体に依頼する必要があります。

火葬・お葬式の方法

終わりに:愛鳥と残された家族の為に心を込めてお見送りを

愛鳥のお見送り方法についてお話ししてきました。

心を込めてお見送りしてあげることが、大切な愛鳥にできる最後の贈り物です。

この記事が、大切な家族との最期のお別れを、後悔のない、そして心温まる時間にすることに少しでもお役に立てれば幸いです。