- 愛鳥の供養はどうすればいい?
- プランター葬ってどんな方法?自分でできるかな?
- プランター葬って手軽で良さそうだけど、デメリットはないの?
プランター葬とは、プランターにペットを埋葬するお見送り方法です。
火葬せず遺体を埋葬するプランター葬は、手頃な価格で、自分ですぐにでき、ペットをいつもそばに感じることができます。
私は鳥の獣医師として、お見送りが必要な場面をたくさん経験してきました。

自身も愛鳥のお見送り方法に悩み、プランター葬を行ったことがあります。
この記事では、プランター葬に必要な物から手順まで、詳しく解説します。
筆者が感じたプランター葬のデメリットについてもしっかりとお伝えします。
この記事を読めば、あなたに合った後悔のないお見送りができます。
- プランター葬のデメリットを理解してから実行しよう
- プランター葬をするなら大きいプランターで埋葬しよう
- プランター葬より火葬して納骨または散骨がおすすめ
- 虫や臭いが発生する
- 雨風、動物の掘り起こし、植物の植替えで遺体が出てくる
- 管理が大変(水やり・置き場所)
- 土に還るまでに10〜30年かかる
- 最後はごみとして捨てざるを得ない(自宅の庭が無い場合)
- 深さが30cm以上のプランターに
- たっぷり土を入れ(8.4リットル以上)
- 深く埋葬する
後悔のないお別れのためにも、しっかりと情報を得てから決断することが大切です。
最後までお読みいただけますと幸いです。

この記事は筆者のプランター葬の体験談を記述しています。ご不安な方はお控えください。遺体の画像は出てきません。
プランター葬:プランターにペットを埋葬

プランター葬は、プランターにペットを埋葬します。
方法は2種類あります。
- 火葬しないプランター葬(遺体を埋める)
- 火葬後のプランター葬(遺骨を土に混ぜる)
以下、火葬しないプランター葬を「プランター葬」、火葬後のプランター葬を「火葬後のプランター葬」と言います。
火葬しないプランター葬(遺体)
プランターと土を用意して、遺体をそのまま埋葬します。
火葬が不要で、自分で簡単に行うことができます。
ただし、この方法は衛生面や心理的な負担など、後述するデメリットが特に大きくなります。
火葬後のプランター葬(遺骨)
ペット葬儀会社などで火葬を済ませた後の遺骨を、プランターの土に埋葬する方法です。
遺骨は、粉骨(ふんこつ 遺骨を細かく砕くこと)して、土と混ぜ合わせる方法が推奨されます。
遺体ではなく遺骨を埋葬するため、デメリットは緩和されます。
プランター葬ができる動物:セキセイインコ・文鳥などの小鳥
「火葬しないプランター葬」は、たっぷりの土の中に遺体を深く埋める必要があるため、小鳥、ハムスター、金魚などの小動物に限られます。
鳥はセキセイインコや文鳥などの小さい鳥が適しています。
もっと大きい動物をプランター葬にしたい場合は、「火葬後のプランター葬」なら埋葬できます。
プランター葬の仕組み
プランター葬は、プランターの中で土葬を行うことです。
土の中の微生物が、遺体・遺骨を分解するからです。
分解されてできた栄養で植物が育ちます。
微生物が働くためには、栄養(遺体)の他に、水と空気が必要です。
- 栄養(=遺体)
- 空気
- 水
通気性の良いプランターを使って空気を供給し、プランターに水やりをする必要があります。
プランター葬のメリット
プランター葬を選ぶことで得られる、飼い主さんにとっての主なメリットをご紹介します。
メリット | 内容 |
---|---|
手元で供養できる | ・庭がない賃貸やマンションでもできる ・引越ししやすい |
自然に還せる | ・遺体や遺骨を土に埋めることで、自然に還してあげられる ・ペットが植物として生き続けることで精神的な安らぎになる |
安くて手軽 | ・自分で全て行うため、費用を抑えることができる (火葬しないプランター葬のみ) |

手元供養は火葬でも行うことができます。
プランター葬のその後(怖いこと・デメリット)

プランター葬をすると、その後に大きなデメリットが待っています。
- 虫や臭いが発生する
- 雨風、動物の掘り起こし、植物の植替えで遺体が出てくる
- 管理が大変(水やり・置き場所)
- 土に還るまでに10〜30年かかる
- 最後はごみとして捨てざるを得ない(自宅の庭が無い場合)

筆者はよく調べずにプランター葬を行い、とても後悔しています。
事前にデメリットを知っておいてください。
虫・臭い
遺体を埋葬する場合、土の中の微生物が遺体を分解する過程で、虫がわいたり、臭いが発生したりする可能性があります。
遺体は、腐敗という過程を経て、土に還ります。
火葬せずにプランター葬にする場合、虫や臭いのリスクは避けられません。
- プランターが小さい
- 埋める深さが浅い
- 大きいプランターに、たっぷり土を入れ、遺体を深く埋める

深さ30cm(10号)以上のプランターを使ってください
遺体が出てくる
プランター葬は、雨風、動物の掘り起こし、植物の植替えで、遺体を目にするリスクがあります。
- 雨風で土が飛んでいく
- カラスや猫の掘り起こし
- 植物の根っこが遺体にからみつき、植え替え時に遺体が出てくる
- 大きいプランターに、たっぷり土を入れ、深く埋める
- プランターの表面に化粧石を敷く
- 植物と遺体の間に鉢底ネットを入れる

プランター葬を屋外に置きっぱなしにしておくと、雨風で土が飛んでいきます。土が減っていくと、遺体が出てきてしまうことがあります(体験談)。
管理が大変
プランター葬は、大きいプランターの管理や、定期的な水やりが大変です。
- 水やり(植物を植えなくても水は必要)
- 大きいプランターの置き場所や移動
- 植物の世話(植えなくてもよい)
水分が足りないと、遺体が土に還らずミイラになってしまいます。
水やりが負担になる場合は、植物を植えず、雨のあたる場所に置いておきましょう。
深さが30cm以上のプランター(10号以上)を使う必要があるため、その中に土(8.5リットル)を入れると、重さは13kg以上になります。
プランターは大きくて重いので、置き場所の確保や台風などで移動させるときは大変です。
- 植物を植えない&雨が当たる場所に置いておけば水やりは不要
- 火葬後のプランター葬にすればプランターは小さくできる
土に還るまでに10〜30年かかる
プランター葬は、遺体が土に還るまでに10〜30年ほどかかります。
その間、プランター葬の管理を続ける必要があります。
- 長期的な管理を覚悟する
- 火葬して遺骨を土に混ぜるプランター葬にすれば、プランターは小さくできる

30年後の自分がどこでどんな生活をしているか考えてから決断を!
ごみとして捨てざるを得ない(庭が無い場合)
プランター葬をして、10〜30年の管理を続けて、ようやく遺体が土に還ったとしても、最終的に土の扱いに困ることになります。
自宅に庭があれば、庭にまけば良いです。
しかし、プランター葬を検討している場合、自宅に庭がないケースも多いでしょう。
プランターをそのまま家にずっと置いておければよいですが、いずれ自分も亡くなり、管理できなくなります。

最終的には、手元から手放す方法を考えなければいけません。
自宅に庭がない場合、プランター葬を手放すには、以下の方法が考えられます。
- ごみとして捨てる
- ペット葬儀会社等に相談してみる(対応してくれる可能性は低い)

完土に還ったとしても、心情的にごみとして捨てるのは難しいですよね。
残念ながら、プランター葬を引き取って供養してくれるサービスは存在しません。
最後はごみと捨てる以外に選択肢がありません。
ごみとして処分するとしても、土は捨てるのが大変です。
- 自宅の庭にまく
- 有料で廃棄物処理業者等に引き取ってもらう
- 園芸店やホームセンターでは、購入した土を引き取るサービスはありますが、プランター葬をした土を引き取ってくれる可能性は低いでしょう。
- 廃棄物処理業者は、個人からの少量の依頼では断られる可能性があります。
自宅に庭がないと、プランター葬の土の扱いは、非常に大きな問題となります。
プランター葬をするなら、最終的な対応までしっかりと考えてから決断しましょう。
- 自宅の庭があれば庭にまく
- ペット葬儀会社等に相談してみる
- 土として処分する
プランター葬をすると、自宅に庭が無い限り、最終的にごみとして処分するしかありません。

ごみ扱いに抵抗があるなら、プランター葬をせず、火葬してペット霊園での供養や散骨を選択した方が良いでしょう。
プランター葬はデメリットが大きい(10年以上管理&最後はごみ扱い)
プランター葬のデメリットをまとめます。
- 虫や臭いが発生する
- 風・雨・動物の掘り起こしで遺体が出てくる
- 管理が大変(水やり・置き場所)
- 土に還るまでに10〜30年かかる
- ごみとして捨てざるを得ない(自宅の庭が無い場合)
プランター葬はデメリットが大きく、ほとんどの場合おすすめできません。

筆者は、プランター葬を選び後悔しています。
現在もプランター葬のその後の対応に悩んでいます。
必ず、プランター葬のデメリットを全て理解してから、プランター葬を選んでください。
デメリットを受け入れられないならば、プランター葬以外のお見送り方法を選択するしかありません。
- 自宅の庭があれば土葬
- 自宅の庭がなければ火葬(最終的にペット霊園等へ納骨または散骨)
ペットの鳥とのお別れについて|火葬・土葬・お墓・プランター葬
プランター葬が適している人もいます。
- ガーデニングが趣味でプランター葬にした土の管理がずっとできる
- 自宅に庭があるので最終的に庭に土をまくことができる
ご自身がプランター葬を選んで後悔しないか、しっかりと考えてみてください。
プランター葬に必要な物と費用

プランター葬に必要な物、費用の目安、選び方をご紹介します。
火葬しないプランター葬(遺体を埋める)と火葬後のプランター葬(遺骨を土に混ぜる)では、必要な物のサイズが異なります。
必要な物と費用
火葬しないプランター葬(遺体を埋める)の場合
プランター葬に必要な物と費用の目安を表に示します。
プランター(深さ30cm以上)、鉢底石、鉢底ネット、土は必須です。
必要な物 | 素材・サイズ | 費用 | 目的 |
---|---|---|---|
プランター | ・素焼き鉢・テラコッタ鉢 ・深さ30cm(10号)以上 | 3000円〜 | ・耐久性あり ・空気を通す (遺体の分解を促進) |
鉢底石 | 2L | 300円 | ・水はけを良くする ・空気を通す |
鉢底ネット | 600円 | ・土の流出と虫の侵入を防ぐ ・遺体と植物の間の仕切り | |
培養土 | 合計8.4L | 1000円 | 植物が育ちやすい |
腐葉土 | 遺体の分解を促進する | ||
プランターの受皿 | 500円 | 床や地面が汚れるのを防ぐ | |
化粧石 (マルチングストーン) | 約1kg | 1000円 | 土が飛んでいくことを防ぐ |
スコップ | |||
植物の種や苗 | |||
じょうろ | |||
合計 | 5000〜7000円 |
正しい方法でプランター葬をすると、大きいプランターが必要なため、意外と費用がかかります。
自治体の合同火葬は3000円前後、ペット葬儀会社の合同火葬8500円〜です。
プランター葬は、埋葬後10年以上続く管理が大変です。
合同火葬して合同墓地に供養してもらうと管理は必要ありません。
「プランター葬で自然に還したい、植物を育てたい」という強い想いがなければ、プランター葬はおすすめしません。

お値段は張りますが、火葬すれば、納得行くまで自宅で供養して、最終的に納骨・散骨することもできます。
火葬後のプランター葬(遺骨を土に混ぜる)の場合
火葬後のプランター葬に必要な物は、火葬しないプランター葬とほぼ同じです。
プランターのサイズと土の量は、少なくて済みます。
費用は、火葬の料金がかかるため、火葬しないプランター葬に比べると、高額になります。
必要な物 | 素材・サイズ | 費用 | 目的 |
---|---|---|---|
火葬 | 2〜3万円 | ||
プランター | ・素焼き鉢・テラコッタ鉢 ・深さ15cm(5号) | 500円 | ・耐久性あり ・空気を通す (遺骨の分解を促進) |
鉢底石 | 0.2L | 300円 | ・水はけを良くする ・空気を通す |
鉢底ネット | 600円 | ・土の流出と虫の侵入を防ぐ | |
培養土 | 合計1.2L | 500円 | 植物が育ちやすい |
腐葉土 | 遺骨の分解を促進する | ||
プランターの受皿 | 500円 | 床や地面が汚れるのを防ぐ | |
化粧石 (マルチングストーン) | 400g | 600円 | 土が飛んでいくことを防ぐ |
スコップ | |||
植物の種や苗 | |||
じょうろ | |||
合計 | 3万円前後 |
プランターの素材とサイズ
プランター葬のプランターの素材は、素焼き鉢・テラコッタ鉢が適しています。
- 素焼き鉢:粘土を700〜800℃の低温で焼き上げたコーティングなしの鉢
- テラコッタ鉢:デザインや産地の違いにより呼び名が違うが、素焼き鉢とほぼ同じ
素焼き鉢とテラコッタ鉢は、ほぼ同じもので、陶器でできたプランターです。
通気性が良いことが特徴です。
- 空気を通す
- 耐久性がある
遺骨の分解には、空気が必要です。
通気性の良いプランターを選ぶことで、分解を促進し、早く土に還ります。
プランター葬の仕組み
- 素焼き鉢・テラコッタ鉢:10年以上
- プラスチック鉢:5〜10年
プラスチック鉢は、割れにくく扱いやすいですが、通気性が悪く、紫外線で劣化するので長期間(10年以上)使用できません。
売られているプランターはプラスチック鉢が多いため、選ぶときは注意が必要です。
火葬しないプランター葬(遺体を埋める)の場合のプランター
火葬しないプランター葬(遺体を埋める)の場合、プランターのサイズは、できるだけ大きい方が良いです。
10号以上(深さ30cm以上)が推奨されています。
- 早く土に還る(微生物による遺体の分解が進む)
- 虫や臭いの発生を防ぐ
- 土が水分を吸収して鉢底から水が流れ出るのを抑える
- 虫や臭いの発生
- 遺体が出てくる(雨風、動物の掘り起こし)
- 遺体がミイラ化して土に還らない
大きいプランターを選び、たっぷり土を入れ、遺体を深く埋葬することがポイントです。
火葬後のプランター葬(遺骨を土に混ぜる)の場合のプランター
火葬後のプランター葬の場合、プランターのサイズは、5号(深さ15cm)くらいが目安です。
火葬しないプランター葬に比べれば、小さくて済みます。
プランターが小さすぎると、土の量に対して遺骨が多くなり、植物が育ちにくくなるため注意が必要です。
土の種類と必要量(培養土+腐葉土)
プランター葬は、培養土と腐葉土を使います。
- 培養土:植物が育ちやすいように複数の土と肥料が混ざて調整した土
- 腐葉土:微生物が落ち葉を分解してできた土
腐葉土は、遺体の分解を促進します。
培養土だけでもプランター葬を行うことはできますが、培養土と腐葉土を混ぜて使うと、早く土に還ることが期待できます。
腐葉土だけでは植物は育ちません。混ぜて使いましょう。
遺体の周りは腐葉土、植物を植える部分は培養土にすると良いです。
土の量はプランターに合わせます。
鉢サイズ | 直径(cm)※ | 土の量(L) |
5号 | 15 | 1.2 |
6号 | 18 | 2.1 |
7号 | 21 | 3.3 |
8号 | 24 | 5.1 |
9号 | 27 | 7.3 |
10号 | 30 | 8.4 |
11号 | 33 | 10 |
12号 | 36 | 14 |
※一般的な植木鉢は直径と高さがほぼ同じ
鉢底石と鉢底ネット
水はけと通気性を良くして、プランターの中を環境を整えます。
- 鉢底石:プランターの底に敷いて、水はけと通気性を良くする石
- 鉢底ネット:プランターの底の排水穴から土が流れ出るのを防ぐネット
遺体の分解を促進し、虫の侵入防止、腐敗した土の流出防止に役立ちます。
鉢底石はプランターに合った量を用意しましょう。
10号なら2L、5号なら0.2Lが目安です。
プランターの受皿
プランター葬では、どうしても腐敗した水が流れ出てくることになります。
床や地面が汚れるのを防ぐため、プランター用の受皿は用意することをおすすめします。
プランターの底から出てくる水を受け止められば何でも良いです。
プランターとセットで販売されていることもあります。
プランターに合ったサイズの受皿を用意してください。
化粧石(マルチングストーン)
化粧石(マルチングストーン)とは、プランターの土の表面を覆う石のことです。
- 虫の発生を防ぐ
- 雨風で遺体が出てくることを防ぐ
- 土の湿度を適度に保ち、土の微生物の活動を促進し遺体の分解を助ける
- プランター葬の見た目を良くする
必須ではありませんが、使うことをおすすめします。
植物を植える場合、植え替えのたびに、取り除いて設置しなおすという手間がかかります。
鉢底石はプランターに合った量を用意しましょう。
10号なら1kg、5号なら400gが目安です。
火葬方法と費用(粉骨が必要)
火葬後のプランター葬を行う場合、ペット葬儀会社に依頼して火葬してもらいます。
プランター葬を行うためには、遺骨を粉骨(遺骨を粉状にすること)して、返骨(遺骨を返してもらうこと)してもらう必要があります。
- 個別火葬
- 粉骨
- 返骨
サービス内容はペット葬儀会社によって異なるため、事前に確認が必要です。
費用は2〜3万円くらいが相場です。
プランター葬キット
プランター葬のキットも販売されています。
火葬の遺骨を埋葬するための商品です。
火葬・粉骨は別途手配する必要があります。
プランター葬のやり方(埋葬の手順)
プランター葬は、遺体と遺骨で必要な物と方法が変わります。
火葬しないプランター葬の手順(遺体を埋める)
プランター葬の手順を示します。
太字は必須の手順です。
- プランターの準備(鉢底ネット・鉢底石)
- 土を入れる(10cmくらい)
- 遺体を埋葬する
- 鉢底ネットを置く(遺体と植物の仕切り)
- 土を入れる
- 植物を植える
- 化粧石を置く
プランターの準備(鉢底ネット・鉢底石)
プランターは排水用の穴が空いてます。
穴をふさぐように、鉢底ネットを置きます。
ネットの上に鉢底石を敷きます。
土を入れる(10cmくらい)
鉢底石の上に土を入れます。
プランターの底から1/3(10cm)くらいが目安です。
土は、全て培養土でも良いですが、培養土と腐葉土を半分ずつ混ぜて使うか、遺体の周りだけ腐葉土にすると、遺体の分解を促進できます。
遺体を埋葬する
遺体を寝かせて、土をかぶせて埋葬します。
鉢底ネットを置く(遺体と植物の仕切り)
植物を育てる場合、遺体の上に鉢底ネットを置き、プランターの中を上下に仕切ることをおすすめします。
- 鉢底ネットより上:植物を植える部分
- 鉢底ネットより下:遺体を埋葬する部分
植物の根が遺体にからみつくことを防止するためです。

一年草を育てると、枯れたら植え替えが必要になります。
植物の根が遺体にからみつくと、根と一緒に遺体が出てきてしまいます(体験談)
土を入れる
プランターがいっぱいになるまで土を入れます。
植物の種や苗を植える
必要に応じて、植物の種や苗を植えます。
植物を植えることで、土に還る環境が整い、遺体の分解が促進されるというメリットがあります。
化粧石(マルチングストーン)を置く
最後に化粧石(マルチングストーン)を置きます。
化粧石を土の表面に敷き詰めて完成です。
しっかり芽が出てから、化粧石を置きます。
種をまいた直後は、発芽を妨げる可能性があります。
苗が根付いたことが確認してから、苗から2〜3cm空けて、化粧石を敷きつめます。
火葬後のプランター葬の手順(遺骨を土に混ぜる)
火葬後のプランター葬の手順を示します。
太字は必須の手順です。
- 火葬
- プランターの準備(鉢底ネット・鉢底石)
- 遺骨と土を混ぜながら入れる
- 植物の種や苗を植える
- 化粧石を置く
火葬
ペット葬儀会社に火葬、粉骨、返骨してもらいます。
プランターの準備(鉢底ネット・鉢底石)
プランターは排水用の穴が空いてます。
その穴をふさぐように、鉢底ネットを置きます。
その上に鉢底石を敷きます。
遺骨と土を混ぜながら入れる
プランターに、粉骨(粉状にした遺骨)と土を均等に混ぜながら入れます。
植物の種や苗を植える
必要に応じて、植物の種や苗を植えます。
植物を植えることで、土に還る環境が整い、遺体の分解が促進されるというメリットがあります。
化粧石を置く
最後に化粧石を置きます。
化粧石を土の表面に敷き詰めて完成です。
しっかり芽が出てから、化粧石を置きます。
種をまいた直後は、発芽を妨げる可能性があります。
苗が根付いたことが確認してから、苗から2〜3cm空けて、化粧石を敷きつめます。
まとめ:プランター葬のその後まで考えて後悔のないお別れを
この記事では、プランター葬の方法と注意点を、筆者の体験談を元に解説しました。
- プランター葬は安くて手軽に感じるが、10年以上の管理が大変
- 最大のデメリットは、土に還ってからの供養方法がないこと(最後はごみ扱い)
- プランター葬より、火葬して納骨か散骨がおすすめ
- 自宅供養したいなら火葬後の遺骨を納得いくまでそばに置いておくこともできる
- プランター葬をやるなら、大きいプランターを使い、正しいやり方で

プランター葬がふさわしいかどうかは、人や環境によって変わります。長い目で見て考えてみてください。
大切な愛鳥とのお別れが、心穏やかで、より良いものとなるよう心から願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。